革ジャンを【手入れ】したら縮んだ!塗装と軟化処理で改善!

革研究所 小倉田川店 岩井です。
今日はラムレザーの革ジャンの修理を紹介いたします。
革ジャンを長く使う為に、様々なメーカーから、革ジャン用のクリーナーやクリームなど販売されていますね。しかし革の種類に合わないものを使うと、シミになったり、革が固くなることも・・・
今回の革ジャンもお手入れを行った結果、大変なことになっていました。
手入れをしたらシミになって、スチームを当てたら固くなったんです・・・
今回のお客様はwebサイトを見てお問い合わせ頂きました。
「革ジャンの手入れをしようと思って、革用のクリーナーを使ったら、シミになったんです。シミが取れるかと思ってスチームを当てると、今度は革が固く縮んでしまって・・・」
革ジャンを確認させて頂くと、このような状態になっていました。
正面の目立つ所に黒いシミがついてします。しかも、スチームをかけた影響によって、革が固くなり引きつったような状態になっています。
流石にここまで目立ってしまうと、着るのはためらってしまいますよね。
このような状態の革ジャンがどうなるか、ご覧ください。
生まれ変わった革ジャン Before After
修理前
修理後
修理前
修理後
いかがでしょうか。
黒くなっていたシミの部分はほぼ見えなくなりました。また、固くなっていた革も柔らかくなり、引きつっていた部分も目立たなくなりました。
ここまで改善できていれば、再び着る事も出来ますね。
革ジャンを生まれ変わらせる修理方法
今回の修理は3つの手順で行っております。
1.固くなった革の軟化
最初に固くなった革を柔らかくします。具体的には革用のオイルを塗って、固くなった革を手でもみ込んでいきます。
これを数日かけてゆっくり行う事によって、引きつっていた部分が少しづつ伸びて目立たなくなります。
2.塗装
1の工程が終わっただけでは、もともとのシミは消えません。その為、革の表面に新たな色を加える事でシミを目立たなくさせます。
今回のラムレザーの表面は自然な色むらがあるので、塗装する際にも色むらを可能な限り再現して、違和感を無くしていきます。
3.コーティング
塗装が終わったら、色が落ちないようにコーティングを行います。ここまで行い、数日乾燥させる事で修理は完了となります。
修理費用はいくら?修理の流れは?
今回の修理費用は以下の通りです。
部分塗装修理:¥4800円(消費税および送料別)
修理期間は2~3週間程度頂いております。
修理のご依頼の方法については、こちらに詳しく記載しておりますので、ご覧ください。
革ジャンのお手入れでお困りであれば、まずはご相談ください!
今回の革ジャンをお客様にお渡した所、とても喜んで頂けました。
革ジャンに保湿用のクリームなどを使う際には、可能な限り目立たない部分に試して、シミにならないか確認してからお使いください。
それでもシミが出来たり、革が固くなるようであれば、まずはご相談ください。
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