色あせた革ジャン、塗装によってここまで生まれ変わります。
革研究所小倉田川店 岩井です。
革製品は長く使っていると、どうしても色あせが起こります。
一度色あせした革製品は、一般的な手入れ方法を行っても元には戻りません。
ですが、せっかく長年使ってきた革製品なら、色あせても使い続けたいですよね。
当店の修理では塗装を行って、色あせた革製品を甦らせることができます。
今回は、色あせした革ジャンの修理事例を紹介致します。どのように生まれ変わったか、ぜひご覧ください。
目次
革ジャンの色あせの原因は?
今回ご依頼頂いた革ジャンを確認した所、かなり色あせが進んでいる状態でした。
もとは綺麗なブルーの革ジャンでしたが、色あせが進行して白く変色しています。
理由を伺ったところ、室内で日光に当たるところにずっと飾っていたそうです。
革製品をはじめとした塗料は、基本的に紫外線等の影響を受けて、色の成分が分解されます。
その結果、色が抜けてしまい、写真のとおり表面が白くなってしまいます。
当店の修理では、この抜けた色を甦らせるため、革専用の塗料による塗装修理を行っております。
この修理によって、色あせした革ジャンも再び色を取り戻すことができるのです。
色あせた革ジャンの色を甦らせる。
ここまで読んで頂いた方は、疑問に思うのではないでしょうか?
「色あせで変色しているのに、どうやって元の色がわかるの?」
塗装をする際には、事前に色を作る必要があります。その為、元はどのような色をしているのか、確認する必要があります。当店では、色あせしていない部分を探して、色を作っていきます。
革ジャンであれば、襟の裏側やポケットの内側など、紫外線の影響を受けにくい部分の色をみて、塗料を作成します。
※写真はイメージです。
色を作る際も、乾燥後の色の変化などを計算に入れて作成します。その為、色を作成した直後の塗料は、本来の色とは若干異なる色をしています。
色を作成したら、下地処理後に溶剤で希釈してスプレーガンで塗装を行います。
※写真はイメージです。
このような作業を経て、色あせた革ジャンは色を取り戻し、再び使えるようになるのです。
甦った革ジャン Before After
修理を行った結果、色あせた革ジャンはこのように生まれ変わりました。
修理前
修理後
修理前
修理後
修理前
修理後
修理前
修理後
いかがでしょうか。色あせていた表面は、綺麗に青く染まり、生まれ変わりました。これで、再び着る事ができますね。
革ジャンの色あせが気になったら、まずはご連絡ください
今回の革ジャンのように、塗装修理をすることで、色あせしても二再びお使い頂けるまで、甦らせることができます。 革ジャンの色あせが気になったら、まずはご連絡ください。
すぐに返信させて頂きますので、お問合せの際には写真をお送りください。 大切な物をいつまでも使いたい、そんなお気持ちにお応え致します。