【革コート】冬が来る前に・・コートの破れと傷の修理しませんか?

革研究所 小倉田川店 岩井です。
今回は革のコートについた破れ、色落ちの修理を紹介致します。
これから冬に向けて、革のコートや革ジャンを着る機会が増えるかと思います。
革のコートや革ジャンは手入れや修理を行えば、10年以上は着続ける事が出来ます。
今回ご依頼頂いたコートも、10年以上前に購入されたものでした。
昔買った革のコート、もう一度使いたい!
今回は福岡県田川市にお住まいの方からのご依頼でした。
「10年以上前に知り合いから買ったんだけど、ボロボロになっているから修理したい!」
早速お預かりした所、コートはこのような状態でした。
全体
①色落ち
表面の塗料が剥がれ、色落ちしています。特に肩と前面の色落ちが激しい状態でした。
②ボタン部分の破れ
本来はボタンがついていた部分なのですが、ボタンをどこかに引っ掛けた際に、破ってしまったとの事。
このように全体的に傷んでいる状態でしたが、可能な限り質感を損なわず、修理をさせて頂きました。
修理をさせて頂く事で、傷や色あせも気にならず、再びお使い頂く事ができます。
革の破れと色落ちを直す3つのステップ
①ボタン部分の破れ補修
最初に、全体の汚れをクリーニングで取り除きます。その後は破れた部分の補修を行います。
破れて穴の開いている部分に裏からラムレザーを貼り付けます。外れたボタンを入れ込みながら、破れた部分を貼り合わせます。
裏から革を当てる事で、貼り合わせた個所の強度を高めます。さらに、ラムレザーは柔らかいので、貼り合わせた部分に柔軟性が出ます。
貼り付けが終わったら、樹脂で破れていた個所を塞ぎます。完全に破れ痕をなくす事はできませんが、ある程度傷跡が目立たなくなります。
②全体的な傷補修
色あせしていた個所をみると、表面が毛羽立ち、傷が入っていました。傷が深い個所には黒い塗料を混ぜた樹脂を流し込みます。この作業を行う事で、傷が目立たなくなります。
③全体塗装
傷の補修が終わったら、塗装を行います。塗料を定着させる為下地剤を擦り込みます。その後スプレーガンで色をつけていきます。塗装と乾燥を繰り返す事で、しっかりしたと塗料の膜が出来上がります。
甦った革のコート Before After
修理を行った結果、コートはこのようになりました。
①全体塗装
修理前
修理後
全体写真ではわかりにくいですが、拡大してみると・・・
修理前
修理後
しっかりと黒くなりました。ほかの部分もこの通りです。
修理前
修理後
修理前
修理後
修理前
修理後
全体的に白くなっていましたが、修理後は綺麗な黒に染まりました。新品同然、とまではいきませんが、違和感のない仕上がりになっています。
②ボタン部分の破れ補修
修理前
修理後
破れ補修をした結果、多少の跡は残りましたが、しっかりと破れが直りました。
革ジャンやコートでお悩みならば、ぜひご相談ください!
修理の終わったコートをお見せした所、とても喜んで頂きました。
「これで今年の冬はこのコートを着ることができます!」
せっかく買った革ジャンやコート、色あせが気になる方は、まずはお気軽にご相談ください。
すぐに返信させて頂きますので、お問合せの際にはバッグの写真をお送りください。
大切な物をいつまでも使いたい、そんなお気持ちにお応え致します。
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