
グッチのバッグはダブルGのモノグラムが特徴的ですね。しかし、長く使用していると、革の部分に傷や色あせがついてしまい、目立ってしまいます。
本日は色あせしたグッチのバッグ修理を紹介いたします。
目次
傷ついてきたから、クローゼットにしまっていました(笑)
今回のご依頼は、以前に修理をご依頼頂いたお客様から、お声がけ頂きました。
「革のところに細かい傷がついてしまって、クローゼットに入れっぱなしにしていたんですよね。直せますか?」
別の革製品の修理をさせて頂いた際、今回のバッグの事を思い出して、再度連絡したとの事。早速お預かりして確認した所、バッグはこのような状態でした。
今回の部分は、底部および上部、持ち手に革が使用されていますが、全体的に細かい傷や色あせ、色落ちが見られました。
状態を確認したうえで、今回は革の部分への塗装修理を行う事に致しました。
傷を直してスッキリした見た目が甦る3つのステップ
今回はバッグを甦らせる為に3つのステップを踏んで修理します。
①クリーニング
※写真はイメージです
表面についた汚れや油分をクリーニング剤で取り去ります。
表面の汚れが残ったままになると、後のステップで塗装が剥がれてしまうので、丁寧に表面を洗浄します。
②色づくり
※写真はイメージです
色づくりは、塗装の仕上がりが決まる重要なステップです。
革製品は製品ごとに色が微妙に異なるので、毎回赤や青、茶色などの塗料を混ぜ合わせて、本来の革の色に近い塗料を作成します。
この塗料に溶剤を混ぜ合わせて、塗装の工程に入ります。
③塗装とコーティング
※写真はイメージです
塗装を行う事で、傷ついた革製品は甦っていきます。最初は塗料を溶剤で溶かした下地材を革の表面に擦り込みます。この作業によって、塗料が剥がれにくくなります。
※写真はイメージです
下地処理が終わったら、塗装に入ります。スプレーガンに溶剤と混ぜ合わせた塗料を入れて、ゆっくり塗装を行います。塗装と乾燥を繰り返し行う事で、塗料がより定着します。
最後に色止めのために、全体をコーティングして修理は完了となります。
このような3つのステップを行う事により、傷の入ったグッチのバッグは、再び使えるように甦ります。
修理で甦ったグッチのバッグBefore After
今回の修理では、グッチのバッグはこのようになりました。
全体
修理前
修理後
バッグ上部
修理前
修理後
修理前
修理後
底部
修理前
修理後
修理前
修理後
いかがでしょうか。今回の傷は比較的浅い傷だったので、塗装修理のみで、ほとんどわからなくなり、違和感のない仕上がりになりました。
お客様に甦ったバッグをお渡しした所、このように仰って頂きました。
「こんなにきれいになるんですね!これで、もう一度このバッグを使う事ができます!」
グッチのバッグの傷や色あせが気になったら、まずはご相談ください
大切なバッグだけど、傷や色あせが気になって使えない。けどもったいないから、クローゼット入れたまま。
でも、それってもったいないと思いませんか?当店では、そのもったいない、と思う気持ちにお応えしたいと考えております。
大事なバッグの傷が気になったら、まずはご連絡ください。
すぐに返信させて頂きますので、お問合せの際には写真をお送りください。 大切な物をいつまでも使いたい、そんなお気持ちにお応え致します。
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