
本日はCOACHのバッグで発生した、角の色落ちと持ち手の修理を紹介いたします。
ご依頼頂いたバッグは、黒字に赤い花柄のフローラルが特徴的なバッグでした。
目次
COACHの専門店で修理を依頼したけれど・・・
今回ご依頼頂いたお客様は、バッグの角に発生していた擦れと、持ち手の剥がれにお困りでした。
「COACHで修理見積もりをしたら、持ち手を別の革に変えないといけないと言われて・・・。そうすると、持ち手だけ花柄のじゃなくなるのが、納得できなくて・・・。それに角の擦れた部分も何とかしたいんです。」
早速バッグの写真をお送り頂いた所、このような状態でした。
持ち手を見ると、側面が剥がれてしまっています。これでは、とにかく持ちにくいので、外で持って歩くのもためらってしまいますよね。
さらに角の部分を見ると、表面の塗装が完全に剥がれて、下地の灰色がむき出しになっています。
黒地に赤や白の花柄の中に、このような部分があると、やっぱり気になるかと存じます。
このような状態を確認したので、今回は以下の修理を行いました。
・角部分の部分塗装
・持ち手の樹脂塗装
今回は全体的な塗装修理ではなく、部分的な修理を行っていき、違和感が極力出ないように仕上げて行きます。
これでコーチのバッグが甦る!修理の2つのステップ
1.角の部分塗装
角の塗装が剥がれた部分を磨いて、表面を整えてから塗装を行います。
塗装の際には、黒い塗料の種類を変えて、何度か塗装と乾燥を繰り返していきます。
今回は角の部分にあった赤いフローラルの花柄も剥がれていたので、体裁を整える為に赤い塗料を作り、重ねて塗装しました。
2.持ち手のコーティング
持ち手は、はがれかけている部分をナイフで剥がしてしまい、いったん下地をきれいにしてから、新しくコーティングしていきます。
コーティングに使用している素材は、しなやかに伸縮しますので、持ち手のような部分にもフィットして、持ち手全体の劣化を防ぎます。
このような作業を行った結果、コーチのバッグは生まれ変わったのです。
甦ったCOACHのバッグ Before After
修理した結果、COACHのバッグはこのように仕上がりました。
修理前
修理後
修理前
修理後
修理前
修理後
修理前
修理後
いかがでしょうか。
持ち手がボロボロになっていましたが、樹脂を塗りなおすことで持ちやすい状態に直す事ができました。
角の擦れた部分も違和感がない状態に直しております。フローラル柄もある程度再現できました。
COACHのバッグの角が擦れてきたら、まずはご相談ください。
お客様にバッグをお返しした所、「丁寧な修理をして頂いてよかったです」と、後日メールを頂きました。
COACHのバッグはしっかりした作りなので、修理をすれば長くお使いいただけます。当店では、可能な限り、元のバッグのデザインを損なわないように、修理を行っております。
大事なバッグの擦れや持ち手が気になったら、まずはご連絡ください。
すぐに返信させて頂きますので、お問合せの際には写真をお送りください。 大切な物をいつまでも使いたい、そんなお気持ちにお応え致します。
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