エブリンのフチが破れた!→破れた個所をまるっと交換!【エルメス】

革研究所 小倉田川店 岩井です。
エルメスのシリーズである、エブリン。パンチングされたHの文字と、縁をまとめるヌメ革が特徴的ですね。
しかし、長く利用してくると、縁のヌメ革が劣化してきて、放置しておくと破れてしまう事も・・・
今回は長年愛用されていたエルメスのエブリンの修理を紹介いたします。
どうしても!このエブリンを使い続けたいんです!
今回ご依頼頂いたお客様は、facebookからご依頼を頂きました。
「エブリンのエブリンなんですが、どうしても使い続けたいんです!出来る限りでよいので、使えるようにできませんか?」
お客様からご依頼を頂き、早速バッグを拝見させて頂きました。
写真の通り、角の部分を中心に、かなり破れていました。確かに、この状態でバッグを持ち歩くのは、ためらってしまいますよね。
そこで、今回は破れた個所を含めた、縁の部分の革を交換することに致しました。
破れ補修と革交換の違いは何?
当店では、破れた個所の交換以外にも破れ補修も行っています。
破れ補修とは、破れている個所に対し、裏側から革や布を当てて、樹脂を充填して違和感のない仕上がりにする施工方法になります。
革の交換と破れ補修では、それぞれ特徴がございます。
破れ補修
・2~3cm程度の破れに有効
・革の交換に比べて安価
・バッグ本体の角の破れなど、革の交換ができない部分も修理可能
・革の交換と比べると耐久性は高くない
革の交換修理
・縫製によって取り付けている個所に有効(ベルトやパイピングなど)
・耐久性が高い
・仕上がりがきれい
・破れ補修に比べると費用が掛かる
今回のエブリンのような破れ方の場合、破れ補修では対応できないほど
破れ方が大きい為、お客様と相談した結果、革の交換を行う事に致しました。
生まれ変わったエブリン Before After
修理の結果、エルメスのエブリンはこのように生まれ変わりました。
修理前
修理後
修理前
いかがでしょうか。あれだけ破れていた縁の部分が新しい革に張り替えて、生まれ変わりました。
これで、お出かけの際に持って行ってもおかしくないですね!
エブリンの破れが気になったら、まずはご相談ください!
修理が終わったエブリンをお客様にお渡しした所、大変喜んでいただけました。
「こんなにきれいになるとは、思っていませんでした!どうしてもこのエブリンを使いたいと思っていたので、依頼してよかったです!」
当店では、長くバッグを使いたい、と思う気持ちにお応えしたいと考えております。
大事なバッグの破れが気になったら、まずはご連絡ください。
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大切な物をいつまでも使いたい、当店はそんなお気持ちにお応え致します。
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