地域と人をつなぐ架け橋となる、地域の自治会。
安心安全で住みやすい地区を作るためには、必要不可欠ですよね。
しかし、若者を中心として自治会に加入される人の数は年々減少しています。
SNSなどで自治会に関する投稿をみると、こんな声が目立ちます。
「人付き合いが大変。」「自治会費を払いたくない。」
自治会への加入が嫌がられる理由の多くは、めんどうだからという所によるものが多いです。
確かに、仕事や家庭の事でも忙しいのに、地域活動まで任されるのは負担に思うかもしれません・・・
だからといって、このまま自治会へ加入する人が減り続けてしまうと、活動することが出来なくなってしまいます。
今回は、若者に自治会へ加入してもらうための方法として、「今の自治会活動の再確認」「アパートやマンションの管理会社に協力してもらう」「質問されたときの答えを用意する」の3つを紹介します。
若者が自治会に入らない理由は負担になるから?
以前は新しい場所に引っ越すと、町内会などの自治会に入るのは当然のことでした。
しかし、最近は自治会に加入する人は減っています。
1998 年(平成 10 年)に 79.0%であった自治会加入率は、2008 年(平成 20 年)
引用https://www.city.mobara.chiba.jp/cmsfiles/contents/0000005/5267/R4sokusin-hand-book.pdf
に 68.1%となり、2020 年(令和 2 年)には 55.5%になっています。
茂原市 R4自治会加入促進ハンドブック
SNSなどのネットの声を見ていると、原因としてはこんなことが考えられます。
- 何をしているかわからない。
そもそも、若者にとって、自治会がどういった活動をしているかわかりにくいです。
なので、ネットに流れている情報のみを信じてしまい、自治会への加入をためらってしまいます。
- 人付き合いが面倒
自治会に入ることで、これまであいさつしかした事のない隣近所の人ともかかわることになります。
若者にとっては、不要な人づきあいが増えることに、ストレスを感じてしまうこともあるようです。
- 忙しくて自治会の活動に参加する時間がない。
平日は夜遅くまで仕事をして、休日は家族や自分のために時間を使う。人によっては土日が仕事という方もいますよね。
そんな忙しい毎日なのに、自治会に参加して時間を取られるのはイヤだ!そんな声もあるようです。
- 役員にさせられるのがイヤ。
自治会を運営するには、役員となる人がが責任を持って活動する必要があります。
しかし、ずっと同じ人が役員をするわけにもいかないので、持ち回りで役員を担当することもあるかと思います。
これは若者に限った話ではないかもしれません。仕事でもないのに役員の仕事を任せられる。
このことをツライと感じる人は多いようです。
- 会費を払いたくない。
どの地域も、自治会費として毎月200~20000円程度の会費を払うかと思います。
ただ、自治会費について不満や不安を感じる人もいるようです。
特にネットニュースなどで、自治会費が自分たちと関係ない所で使われたという話や、自治会に入るときに会費として高額なお金を請求されるという話が流れています。
その為、自治会費の支払いに対して、悪い印象を持つことも多いようです。
Twitterの声
Twitterで自治会に関する反応を調べてみました。
私もメリットが分からない…
— tae (@taeohana0202) December 9, 2022
自治会で行う草刈りとかは8時間労働で半ば強制的だし、自治会費は2000円超えで高いし。自治会に入らないだけで田舎は村八分になるし。
メリットデメリットで判断するのは少し違うと思うけど必要性を感じないかも。 https://t.co/BDOdpxRuX5
引っ越して来た若い方が、自治会に入らない!と宣言したそうで、ゴミ置き場にもゴミ箱出しません!と。
— ハムコ (@hamuko2022) November 25, 2022
最近、多いです。
こんな方々。
行政とのパイプ役などもしていて、幅広い任意団体ではあるけれど、加入しなければ村八分状態に陥りやすい。
自治会って何だろう。。
自治会はもう要らないと思う。引越しの予定もないから仕方なく入ってるけど、読みもしない市報や回覧板は無駄だし、掃除に出ないと罰金課せられるし、
— ニコール (@UgihEzcrrHGfkyb) November 23, 2022
入らない人の気持ち良く分かる。一斉に無くしてくれたら楽なるんだけど。https://t.co/ONN6YhyoQl
今回はツイートの一部を引用しましたが、自治会に不満を持つ人、また自治会に入らない事について、良く思わない人もいるようです。
自治会の加入を進める対策3選
自治会の活動内容を見直す。
自治会に入らない人たちが感じている事として、自治会に入ると面倒で時間を取られる、という事があります。
自治会の活動はどれも大切なものですが、現代の生活スタイルにあったものに変わらなければ、若い新しい人たちを自治会に呼び込むことは難しいでしょう。
例えば、町内の清掃活動など毎週行っている活動があれば、活動の回数を減らしたり、曜日を変更したりすることが考えられます。
また、希望者には回覧板の内容をLINEを使って見られるようにして、自治会の情報を手軽に見ることができるようにすることも考えられます。
さらに、責任のある役職については、同じ人が何年も行わずに持ち回りにして、さらに役職者一人だけが責任を負わないように、周りがフォローできる体制づくりもあるとよいですね。
質問に答えられるようにする。
実際に加入者を増やすためには、各家に訪問する必要がありますよね。そのときに、何かと理由をつけて断られる可能性は高いと考えらます。
特にSNSでは、自治会の活動について面倒という声が書かれていたり、高い会費を払わされるといった、ネガティブな印象が流れています。
こんな情報を持たれた状態で勧誘を行っても、自治会に加入してもらうのは難しいですよね。
その為、加入しないという選択をさせないために、あらかじめ質問に対する答えを考えておくとよいでしょう。
・自治会はどんな活動をしていますか?
・会費は何に利用されていますか?
・加入するとどんなメリットがありますか?
これは一例ですが、中には答えにくい質問をされる場合もあると思います。その場合も、答えを濁さずしっかりと答えられるようにしたいですね。
アパートやマンションの大家さん、管理会社に協力を仰ぐ
賃貸アパートやマンションにお住まいの方は、管理会社がいる為に、地域の自治会に入る必要を感じていない人も多いです。
その場合、アパートやマンションの大家さん、もしくは管理会社に直接連絡を取って、入居する人に対して自治会の加入を促してもらえないか相談してみましょう。
特に、入居する際には自治会の参加を必須条件にしてもらい、家賃の中に自治会費を組み込んでもらえるようになると、非常に助かりますよね。
まとめ
自治会の活動は、地域の人々にとって必要なものであることは間違いありません。
しかし、時代の流れによって活動を続けることが難しくなっているのも事実です。
自治会の未来を心配して活動することはとても意義のある良いことです。
より良い活動ができるように、一歩づつガンバりましょう。